2012/01/27
  • 理科(生物)
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色だけでは種類は分けられない

色だけでは種類は分けられない右の写真をご覧ください。この2匹は同じ種(種類)でしょうか?違う種でしょうか?

体の色が全然違いますが、実は同じ種とされています。人間は、黄色人種(モンゴロイド)も白人(コーカソイド)も黒人(ニグロイド)も同じ「ヒト」という種ですが、海の生物でも同じように「体の色は違うけれど同じ種」という例が多くあります。

では、どこで種を見分ければいいのでしょうか?

多くの海の生物で種を見分けるのに重要とされるのは「形と模様」です。右の写真の魚、「ベニカエルアンコウ」の場合、背びれ、擬似餌の形や体の後ろの方にある黒っぽい模様などで他のカエルアンコウの仲間と見分けます。下の写真は右の2匹とは別の種類の「カエルアンコウ」です。色合いは右の写真下の「ベニカエルアンコウ」によく似ていますが、よく見ると背びれや擬似餌の形が「ベニカエルアンコウ」と違うのがわかると思います。このように、生物の種を見分けるには、全体的な色合いだけでなく形や模様もよく見る必要があります。

なお、最近の研究では、生物の遺伝子から種を見分ける手法が盛んに利用されています。とても高価な試薬や機械が必要になるため、現在は研究以外でこの手法を使うことは難しいですが、いずれは「形と模様と遺伝子」で誰でも簡単に種を見分けられるようになる日が来るかもしれません。

色だけでは種類は分けられない