2012/12/04
  • 理科(生物)
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貝のようで貝じゃない ~腕足動物~

貝のようで貝じゃない右の写真は「ホウズキチョウチン」というやや深い海にすむ動物の写真です。二枚の殻に体が覆われており、ホタテやアサリと同じ二枚貝の仲間のように見えますが、実は貝の仲間ではありません。

ホウズキチョウチンは「腕足動物(わんそくどうぶつ)」という動物のグループに分類されます。腕足動物とホタテやアサリなどの二枚貝との違いは、殻の付き方(腕足動物は体の背側と腹側、二枚貝は体の左右に殻が付く)や殻の成分などいくつかありますが、最もわかりやすい違いは殻の中の体のつくりにあります。

ホタテやアサリなどの二枚貝では、殻の中には貝柱などの筋組織が多く詰まっていて、その筋組織の伸び縮みを利用して海水を取り込み、プランクトンなどのエサを食べます。一方、腕足動物では殻の中の筋組織の量がやや少ない代わりにたくさんの毛が生えた音叉上の構造(触手冠)が存在して、その毛で水流を起こしてプランクトンなどのエサを口に運び食べます。外見はよく似ていますが、中身は全く別物というわけです。

なお、腕足動物は「生きている化石」としても有名で、約5億年前の地層から現代の種類とほとんど形が変わらない化石が見つかっています。